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ローランドの「アナンデール蒸留所」のシングルモルト、サイズ酒販が2026年12月から日本で正規販売開始

創業者ジョージ・ドナルド夫妻 アナンデール蒸留所のシングルモルトが日本に上陸 サイズ酒販(株式会社サイズ、千葉県松戸市松飛台483-2、代表取締役:渡辺剛博)は、スコットランド南部ローランド地方の「アナンデール蒸留所」が […]

ローランドの「アナンデール蒸留所」のシングルモルト、サイズ酒販が2026年12月から日本で正規販売開始
創業者ジョージ・ドナルド夫妻
創業者ジョージ・ドナルド夫妻

アナンデール蒸留所のシングルモルトが日本に上陸

サイズ酒販(株式会社サイズ、千葉県松戸市松飛台483-2、代表取締役:渡辺剛博)は、スコットランド南部ローランド地方の「アナンデール蒸留所」が造るシングルモルトウイスキーについて、日本市場での正規販売を2026年12月から始めます。同蒸留所は、ダンフリーズ&ギャロウェイの町アナンにあります。

販売に先がけて、ウイスキー文化研究所が主催する「ウイスキーフェスティバル2026 in TOKYO」にも出展します。会期は11月6日〜7日(金・土)、会場は東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)です。サイズのブースには蒸留所からゲストを招き、日本市場で展開予定のボトルの試飲提供などを通じて、ウイスキーファンとの交流を図ります。

デイヴィッド・トムソン教授とテレサ・チャーチ氏
デイヴィッド・トムソン教授とテレサ・チャーチ氏

約90年の沈黙を経てよみがえった蒸留所

アナンデール蒸留所は、1836年に酒税官吏だったジョージ・ドナルドが創業しました。豊かな水とピートに恵まれ、熟成にも適した環境を持つこの地で、スコットランドでも早い時期から合法的にウイスキーを造っていた蒸留所のひとつです。1893年にはJohnnie Walker & Sons社の所有となり、アナンデールのピーテッド・ウイスキーはジョニーウォーカーの原酒として使われるようになりました。1895年には、パゴダ屋根のキルンで知られる設計技師チャールズ・ドイグによる改修を受けています。しかし第一次世界大戦後の1918年に生産を停止し、その後約90年間、ウイスキー造りは途絶えました。

転機は2007年です。デイヴィッド・トムソン教授とテレサ・チャーチが同地を取得し、大規模な再生プロジェクトに着手しました。ドイグ設計のキルンが残る歴史的建造物を保存しながら、最新の蒸留設備を導入しています。2008年には、世界的なウイスキーコンサルタントとして知られる故ジム・スワン博士が、製造設備と製造プロセスの設計に参加しました。

2014年11月9日には、新たに設置したフォーサイス製ポットスティルから再びニューメイク・スピリッツが生まれ、約一世紀ぶりにこの地でウイスキー造りが再開されました。2018年には、2014年蒸留の原酒がスコッチの定義による3年熟成を経て、最初のシングルモルトとしてボトリングされています。

敷地には1830年代に建てられたピンク色の砂岩建築が残っています。Johnnie Walker & Sonsの時代に導入されたチャールズ・ドイグのパゴダ屋根のキルンも現存し、世界にわずか5つしか残っていないオリジナルのもののひとつとされています。故ジム・スワン博士は、歴史ある保税倉庫について、非常に優れた局地的な気候条件を持つ熟成環境だと評価していました。

ローランドの「アナンデール蒸留所」のシングルモルト、サイズ酒販が2026年12月から日本で正規販売開始

一樽ごとの個性を味わう「Single Cask Single Malt」

アナンデールのウイスキーの核にあるのが「Single Cask Single Malt」という考え方です。一般的なシングルモルトは、複数の樽をヴァッティングして一定の味わいに整え、蒸留所のハウススタイルとします。アナンデールはこの方法をあえて採らず、樽ごとの個性をそのままボトルに詰めています。同じ蒸留所、同じ蒸留年、同じタイプの樽であっても、熟成環境や樽の状態によって仕上がりは異なります。ブレンドで均一化するのではなく、「その樽でしか生まれなかった味わい」を楽しんでもらうことを目指しています。

ラインナップは大きく2つのスタイルに分かれます。ノンピートモルトのみを原料とする「Man O’Words(マンオーワーズ)」は、スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズにちなんで名付けられました。バーンズは、蒸留所のあるダンフリーズ&ギャロウェイ地方とも深い関わりを持つ人物で、ボトルやケースには羽ペンが描かれています。一方、45ppmのヘビリーピーテッドモルトのみを原料とするスモーキーな「Man O’Sword(マンオーソード)」は、スコットランド王でアナンデールの第7代領主でもあったロバート・ザ・ブルースにちなんだ名前です。こちらのボトルやケースには剣が描かれています。

蒸留には、故ジム・スワン博士が設計した「ツイン・スピリット・スティル」を用いています。フォーサイス製の初留器1基と再留器2基、計3基の銅製ポットスティルによる独自の2回蒸留です。再留中に銅と触れる機会を増やし、不要な硫黄化合物をさらに減らすことを狙った設計で、比較的若い原酒でも熟成感のある、バランスの高い味わいに仕上がるのが特徴です。熟成にはバーボン樽、シェリー樽、STR樽など、世界各地から選んだ樽を使い分けています。博士が開発したSTR(Shaved, Toasted, Re-charred)樽で熟成させたシングルカスクは、今回の取扱商品には含まれていません。サイズは、自信を持って紹介できるシングルカスクが案内され次第、取り扱う予定としています。

蒸留所は環境配慮型の運営も志向し、「ネットゼロに向けた12のステップ」を掲げています。その一環として、Exergy3(エジンバラ大学のスピンオフ企業)社のモジュール式エネルギー貯蔵システムの導入が控えています。これは、現在使っている化石燃料の最大100%を代替できる脱炭素化プロセスです。国の送電網から余剰の再生可能エネルギーを取り込み、最大1200℃の温度で熱として蓄え、その熱エネルギーで糖化時の水の加熱や蒸留器の稼働を行う予定です。ステップのひとつには、輸送距離の削減を目的に、ボトリングを蒸留所で行う取り組みがあり、2022年12月に完了しています。大麦の地元栽培についても積極的に検討しており、最初の用地100エーカーを取得済みです。

ローランドの「アナンデール蒸留所」のシングルモルト、サイズ酒販が2026年12月から日本で正規販売開始

日本で取り扱う4アイテム

MAN O’ WORDS(ノンピート2種)

  • アナンデール マンオーワーズ フレッシュバーボン 160:蒸留年月日2016/3/17、ボトリング年月日2023/6/20、樽タイプはフレッシュバーボン(1st Fill Bourbon Barrel)、アルコール度数58.1%、容量700ml、想定販売価格は税込8,980円
  • アナンデール マンオーワーズ オロロソシェリー 915:蒸留年月日2019/6/20、ボトリング年月日2025/11/25、樽タイプはオロロソシェリー、アルコール度数60.2%、容量700ml、想定販売価格は税込9,980円

MAN O’ SWORD(ピーテッド2種)

  • アナンデール マンオーソード オロロソシェリー 275:蒸留年月日2022/6/9、ボトリング年月日2026/8/7、樽タイプはオロロソシェリー、アルコール度数61.7%、容量700ml、想定販売価格は税込9,980円
  • アナンデール マンオーソード フィノシェリー 343:蒸留年月日2018/3/22、ボトリング年月日2025/7/4、樽タイプはフィノシェリー、アルコール度数61.4%、容量700ml、想定販売価格は税込9,980円

サイズ酒販は、1836年から続く歴史、約90年の閉鎖を経た復活、2つの明確なスタイル、そして一樽ごとの個性を尊重する姿勢に注目したとしています。そのうえで、「単にウイスキーを輸入するのではなく、その背景にある思想と物語を日本へ届ける」という同社の考え方と重なるとして、アナンデールの「Spirit of Individuality」を日本のウイスキー愛好家に届けるとしています。問い合わせはサイズ酒販(E-mail:shuhan@scythe.co.jp)で受け付けています。

出典:株式会社サイズ