愛媛県松山市・道後の酒蔵、水口酒造株式会社が、高松国税局主催の「令和8年四国清酒鑑評会」で、吟醸酒・冷酒・燗酒の3部門すべてにおいて優等賞を受賞しました。受賞したのは、2026年2月に発売された新シリーズ「NIKITATSU」の3銘柄です。同社は前年の令和7年(2025年)の同鑑評会でも3部門すべてで優等賞を受けており、今回で2年連続の全部門受賞となりました。

優等賞に輝いた「NIKITATSU」の3銘柄
今回、各部門で優等賞に選ばれた銘柄は次のとおりです。
- 吟醸酒の部:NIKITATSU 純米大吟醸酒
- 冷酒の部:NIKITATSU 純米吟醸酒
- 燗酒の部:NIKITATSU 純米酒
「NIKITATSU」は、同社が2025年に創業130周年を迎えることを機に、主力ブランド「仁喜多津(にきたつ)」の主要4商品を刷新し、2026年2月に新シリーズとして発売したものです。長年培ってきた酒造りの技術を受け継ぎながら、ブランドの世界観や商品設計を見直し、新たな展開を進めています。同社は、刷新後の新シリーズ3銘柄が吟醸酒・冷酒・燗酒の各部門で評価されたことを、新たなブランドとして歩み始めた「NIKITATSU」にとって節目となる受賞としています。
前年とは異なる銘柄で2年連続の全部門受賞
水口酒造は、前年の令和7年(2025年)四国清酒鑑評会でも吟醸酒・冷酒・燗酒の3部門すべてで優等賞を受賞しています。両年の出品銘柄は異なっており、前年の受賞実績を引き継ぎつつ、今回はブランド刷新後の「NIKITATSU」の3銘柄で全部門受賞を達成しました。

四国4県から34製造場・92点が出品
四国清酒鑑評会は、高松国税局が管内の清酒製造者を対象に開催している鑑評会です。清酒の品質評価を通じて製造者の技術基盤を強化し、酒造技術の進歩・発展を促すとともに、市販清酒の品質向上と四国地域の酒類業の発達に役立てることを目的としています。令和8年の県別の出品状況は以下のとおりで、合計34製造場・92点が出品されました。
- 徳島県:5製造場・13点
- 香川県:6製造場・14点
- 愛媛県:12製造場・33点
- 高知県:11製造場・32点
優等賞は吟醸酒・冷酒・燗酒の各部門で12点ずつ、合計36点が選ばれ、受賞したのは延べ17製造場です。県別の受賞点数は徳島県3点、香川県0点、愛媛県15点、高知県18点。愛媛県からは水口酒造を含む6製造場が受賞しました。
製造場名を伏せたきき酒で審査
品質評価は2026年9月15日と18日に行われ、清酒製造関係者や酒類総合研究所、各県の工業技術センターの職員、学識経験者など延べ23名が評価員を務めました。出品酒は製造場名を伏せた状態できき酒され、吟醸酒は約20℃、冷酒は約10℃、燗酒は約45℃で、香味の調和などが評価されています。
高松国税局によると、今年は登熟期の高温の影響で原料米が硬く溶けにくい傾向があった一方、硬い米に対応する醸造技術も向上したとのことです。吟醸酒では華やかな香りとふくらみのある甘味、冷酒では落ち着いた香りと上品な酸味、燗酒では温めることで引き出される旨味と後味の切れが特徴的な酒が多く出品されたと評価されています。

道後唯一の酒蔵・水口酒造
水口酒造株式会社は、1895年に愛媛県松山市で創業した道後唯一の酒蔵です。130年以上にわたってこの地で酒造りを続け、日本酒「仁喜多津」と「道後ビール」を中心に、地域に根ざしたものづくりに取り組んでいます。「道後から世界へ、世界から道後へ」をビジョンに掲げ、酒を通じて人と文化、地域をつなぎ、道後の魅力を国内外へ発信しています。所在地は愛媛県松山市道後喜多町3-23で、清酒・ビール・焼酎・リキュール等の製造および販売を手がけています。
出典:水口酒造株式会社