
全国83社・143品の中から入賞47品が決定
一般社団法人梅酒研究会が開催する「全国梅酒品評会」の第11回となる2026年度の入賞梅酒が決まりました。日本全国から出品された83社・143品の梅酒の中から、47品が選ばれています。
この品評会は、梅酒の普及と振興、品質の向上を目的として、2015年から年に一度開かれています。今回は出品された梅酒を全9カテゴリーに分け、カテゴリーごとに審査しました。審査を担当したのは、日本を代表する食と酒のスペシャリスト21名です。審査日は2026年10月24日(土)、会場は東京都文京区湯島3丁目29-5の湯島天満宮「梅香殿」でした。
ブラインド方式で香り・味・バランス・梅らしさを評価
審査はブラインド方式で行われました。審査員にはメーカー名やブランド名を伏せ、梅酒は番号だけで識別します。各カテゴリーの審査員は3~5名で、それぞれ審査用シートを使ってテイスティングした後、同じカテゴリーを担当する審査員同士でディスカッションします。評価項目は香り・味・バランス・梅らしさの4つです。ディスカッションをもとにした総合的な評価をチームリーダーがまとめ、金賞・銀賞・銅賞を決めます。なお、梅酒製造に関わる審査員は、自社(またはそれに準ずる)の梅酒が出品されているカテゴリーの審査は担当しません。
審査委員長を務めたのは、一般社団法人梅酒研究会代表理事の明星 智洋氏です。審査員には、日本ソムリエ協会副会長の阿部 誠氏、SSI顧問の渡辺 ひと美氏、リストランテアクアパッツァオーナーシェフの日高 良実氏、ユーグレナ株式会社代表取締役社長の出雲 充氏、女優の奈美 悦子氏、漫画家の倉田 真由美氏、元女子ソフトボール日本代表の高山 樹里氏などが名を連ねています。
9つのカテゴリーは、ホワイトリカー梅酒、本格焼酎梅酒、日本酒梅酒、ベース混合梅酒、ブランデーブレンド梅酒、柑橘系ブレンド梅酒、ブレンド梅酒、にごり梅酒、プレミア梅酒です。ベースに使うお酒の種類、ブランデーや柑橘類の果実・果汁などのブレンドの有無、果肉などの固形分による濁りによって分類されます。プレミア梅酒は、希望小売価格(参考小売価格)が720mlあたり5,000円(税抜)以上の梅酒が対象です。

部門別・入賞梅酒一覧
入賞した47品は以下のとおりです(都道府県順)。各部門の金賞・銀賞・銅賞は、後日開かれる表彰式で発表されます。
- 【ホワイトリカー梅酒】部門:広沢商事 株式会社「広沢農園 梅酒」(茨城県)、合同酒精 株式会社「本格梅酒 鴬宿梅 贅沢二段」(東京都)、株式会社 蜂蜜工房「はちみつ梅酒」(千葉県)、株式会社 マルリョウナガオカ「梅干屋のおすそわけ梅酒」(和歌山県)、株式会社 マルリョウナガオカ「紀州萠」(和歌山県)、株式会社 おおやま夢工房「3年熟成 熟成梅酒 ゆめひびき」(大分県)、八鹿酒造 株式会社「八鹿梅酒」(大分県)
- 【本格焼酎梅酒】部門:富士正酒造 株式会社「富士正 梅酒」(静岡県)、株式会社 紅乙女酒造「紅乙女梅酒」(福岡県)、西吉田酒造 株式会社「つくし梅酒 17度」(福岡県)、株式会社 久家本店「いやんばい梅酒」(大分県)、ヘリオス酒造 株式会社「ヘリオスの手造り黒糖梅酒」(沖縄県)
- 【日本酒梅酒】部門:出羽桜酒造 株式会社「出羽桜 本格梅酒 すっぱい辛口」(山形県)、千駒酒造 株式会社「千駒 日本酒でつくった梅酒」(福島県)、東京玉川屋「東京梅酒」(東京都)、石井醸造 株式会社「曽我梅林の梅酒」(神奈川県)、東春酒造 株式会社「東龍 梅酒」(愛知県)、鳳鳴酒造 株式会社「鳳鳴 梅酒 日本酒仕込み」(兵庫県)、千年一酒造 株式会社「千年一酒造 梅酒」(兵庫県)、賀茂鶴酒造 株式会社「賀茂鶴 純米吟醸古酒仕込 梅酒」(広島県)
- 【ベース混合梅酒】部門:亀田酒造 株式会社「寿萬亀 蔵元の大吟醸仕込み うめ酒」(千葉県)、小泉酒造 合資会社「東魁 梅酒」(千葉県)、玉川酒造 株式会社「越後武士 梅酒」(新潟県)、株式会社 北川本家「はんなり京梅酒」(京都府)
- 【ブランデーブレンド梅酒】部門:合同酒精 株式会社「本格梅酒 鴬宿梅 極上」(東京都)、株式会社 東農園「ブランデー梅酒 庄屋善八」(和歌山県)、株式会社 勝僖梅「本格梅酒 勝僖梅 SHOKIBAI」(和歌山県)
- 【柑橘系ブレンド梅酒】部門:株式会社 中勇酒造店「天上夢幻 蔵人仕込みの伊達なゆず梅酒」(宮城県)、天吹酒造 合資会社「アポロン ブラッドオレンジ梅酒」(佐賀県)、株式会社 久家本店「かぼすと梅酒のものがたり」(大分県)、老松酒造 株式会社「天空の月 かぼす梅酒」(大分県)
- 【ブレンド梅酒】部門:有限会社 キングショップ誠屋「鶴ヶ島の雨乞い梅酒」(埼玉県)、若狭三方ビバレッジ 株式会社「樽熟成梅酒 BENICHU 19°」(福井県)、中埜酒造 株式会社「國盛 ローズ梅酒」(愛知県)、中埜酒造 株式会社「國盛 ジャスミン梅酒」(愛知県)、寒北斗酒造 株式会社「和紅茶梅酒 ホルン ブチャラティ」(福岡県)
- 【にごり梅酒】部門:株式会社 八海山「八海山の焼酎で仕込んだ梅酒 にごり」(新潟県)、中野BC 株式会社「香る南高 紅南高 とろにごり」(和歌山県)、中野BC 株式会社「香る南高 紀州梅酒 にごり」(和歌山県)、チョーヤ梅酒 株式会社「The CHOYA AGED 3 YEARS EXTRA FRUIT」(大阪府)、株式会社 西山酒造場「小鼓 梅申春秋」(兵庫県)
- 【プレミア梅酒】部門:株式会社 耕「想定内 梅酒 2018」(東京都)、株式会社 小堀酒造店「萬歳楽 加賀梅酒 五年熟成 KAGAUMESHU 5 Years Aged」(石川県)、株式会社 マルリョウナガオカ「5年熟成 紀州琥珀」(和歌山県)、寒北斗酒造 株式会社「北斗」(福岡県)、株式会社 おおやま夢工房「5年樽熟成 樽仕込高級梅酒 ゆめひびき」(大分県)、大石酒造 株式会社「MOJOKA-organic」(鹿児島県)

金・銀・銅賞は11月20日に京都・北野天満宮で発表
9部門それぞれの金賞・銀賞・銅賞は、2026年11月20日(金)に京都府京都市の北野天満宮「紅梅殿」で開かれる表彰式で発表されます。表彰式では、受賞蔵に賞状とメダルが授与されます。過去の全国梅酒品評会とあわせて金賞を三度受賞した梅酒は「殿堂入り」と認められます。
この品評会は昨年、十周年の節目を迎えました。梅酒研究会は、梅酒を広く知ってもらう機会として「全国梅酒まつり」を千葉県船橋市と神奈川県横須賀市の2会場で新たに初開催し、コロナ禍以前に行っていた年間6会場での開催を再び実現するとしています。品評会で受賞した梅酒はこのまつりで重点的にPRしており、今後はその取り組みをさらに強化するとのことです。金賞受賞梅酒はメインブースの「梅酒飲み比べ」に特設コーナーを展開し、三回の金賞受賞で「殿堂入り」を果たした梅酒は、マリアージュブースで新メニューの開発を行うとしています。
同会は『梅酒を國酒に』というスローガンを掲げています。日本が誇る梅酒文化の魅力を正しく示し、その価値を高めていくことが、品評会の果たすべき役割だとしています。
出典:一般社団法人梅酒研究会